いやー暑いですね。でも微妙な天気・微妙な夏です。さて、今日は久しぶりに都心へ。上野から銀座へと出かけました。まずは東京国立博物館で空海と密教美術展です。1500円の入場料、ｗｗちょっと高いかな？と思いながら入場です。最初は書・・・、密教美術の仏像を期待していた私は、そうか弘法も筆の誤りか・・・でした。でも書を期待していた方々には絶好の展示でしょう。奥の部屋では期待通りの密教美術でした。素晴らしい仏像の数々！何回も京都で仏像を見ましたが、一味違う味わいでした。でも京都で感じた静かな仏像のイメージではなく、今回は冗談じゃないよ、ふざけるな、いい加減にしてくれよ、というようなすごく荒々しい怒りを感じたのは私だけでしょうか。今の日本の世の中・ご時世がそう感じさせるのかなあ。続いて東京芸術大学美術館へ。今、美術の力で—被災地美術館所蔵作品から—という展示でした。東北の被災地の美術館の所蔵作品や東北にゆかりの作家たちの作品展示です。静かな中にも力強いエネルギーが感じられる作品たちでした。また毎年の東京芸大の卒業制作の中で台東区長賞を受賞した作品を集めた台東区コレクション展も開催されていました。ちょっとおもしろい展示でした。
最期は銀座へ。当ギャラリーがお世話になっている杉山髙史さんも参加されている展示です。銀座のゆう画廊での「祈り」です。どなたの作品も震災に心痛め、今作家ができることは？という作品でした。杉山さんの手の作品にもとても心を感じました。何やら震災に関わる展示ばかりのようでした。美術に携わる者として今私たちは何ができるのだようか。考えさせられました。
